元メガバンク面接官が教える:2018卒のメガバンク攻略のカギは「圧」

2017卒のメガバンク採用の振り返り

2018卒の就活もようやく少しずつ動き出し、外資コンサルや外資金融ではもう内定も出始めていますね。2018卒学生から私たちへの就活相談も少しずつ増えだしたので、2018卒のメガバンクの就活対策について記載します。その前にまずは2017卒のメガバンク採用の振り返りです。

2016卒から新卒採用は売り手市場に入りましたが、メガバンクだけに限って見ると、2017卒はほぼ横ばいですが、少しだけ採用人数は減ったようですね。と言ってもリーマンショック後の採用数が凹んだ時期と比較すると採用数はかなり多いかと思います。

東洋経済「新卒を多く採用する」200社ランキングを見てみても、メガバンクが上位3社を独占しています。

2016卒の総合職の採用人数を各銀行の行員に聞いてみたところ、UFJは約520人、SMBCは約600人、みずほ約580人でした。2017卒はSMBCだけがこれよりも100人以上採用数は減らしている様子ですが、他の銀行はほぼ横ばい程度と見ていいでしょう(おそらくSMBCは例年3メガの中では一番採用人数が少ないにもかかわらず2016卒で採用しすぎたため調整したのではないでしょうか)。メガバンクは人気企業でもあるので、2017卒も採用スケジュールに振り回されず、採用自体は上手くいったみたいです。

2018卒のメガバンク採用はどうなる?

まだ2018卒採用に関しては、どの銀行も採用予定数などの発表は出しておりません。実際にメガバンクで採用を担当している行員に話を聞いても、2018卒採用に関して具体的に戦略を立てるのはこれからというところのようです。しかしBankerでは2018卒に関しても、基本的には2017卒と採用人数に関しては大幅な変更はないのではないかと考えております。

2017卒採用が始まる時には、2016卒採用で多くの人数を採用したのでメガバンクは採用数を大きく減らすのではと言う憶測が飛び交いましたが、2017卒採用の蓋を開けてみれば大幅に減少させたという印象はありませんでした。これと同じ傾向が2018卒でも起こるのではないかとBankerでは考えております。なぜなら各メガバンクは山一証券などの破綻など金融危機が発生した後の新卒採用戦略の失敗で、(2000年-2006年ごろまで新卒採用人数を大幅に削減した)現在の40前後の中堅層が極端に少ないというイビツな年齢構成を作ってしまった過去があるため、極端な採用数の増減を嫌う傾向にあるからです。

2018卒採用の「圧」とは?

歴史の話はさておき、Bankerが予測する2018卒のメガバンク採用のカギは「圧」になります。

「圧」とは何かというと、昨年から各メガバンクが行っている取り組みに「志望度の強さ」を確かめる工程があります。どういうことをするのかというと、ある程度能力が高いと判断された学生に対して、内定を出す前に「本当にうちの銀行に来る気があるのか?もし第一志望が本当に違う会社なら今辞退してくれ」という風にプレッシャー(圧)をかけるそうです。

上述している通り2016卒、2017卒と新卒採用は売り手市場であり、そのような状況下で2016卒ぐらいから「オワハラ」という言葉が誕生し始めました(「オワハラ」とは内定をとった学生に他の企業を辞退するように促し、就職活動を終わらせるハラスメントのことです)。2018卒もこの売り手市場の傾向が続くことが見込まれているため、その対策としてメガバンクが2017卒から始めているのが、「圧」です。単純な話ですが、内定を出してから囲い込むと学生の評判が悪くなるので、内定を出す前にプレッシャーをかけていくというスタイルです。

実際2017年卒からメガバンクではこの「圧」を実施し出しているそうですが、一定数の真面目な学生達は、最終面接に行く前に選考辞退をしているらしく、内定を出した後に内定辞退が発生するリスクを減らすことができるため、銀行側は2018年卒の面接でもこの形の面接を行う可能性が高いです。

「圧」を突破する

売り手市場では学生の獲得競争が激しいので、企業人事の立場からすると内定辞退をする学生が続出して、採用予定人数を確保できないことが一番怖いことです。そのため、志望度の高い学生というのが選考の中でもチェック項目としてウエイトが大きくなってきて、「圧」が発生します。この「圧」を突破する方法はただ一つ。

強気で押し切るだけです。笑

というのは嘘で、志望度を高く見せるということが必要です。

何度も記事で書いておりますが、「なぜ金融業界を志望するのか」「その中でなぜ銀行がいいのか」「銀行の中でなぜうちの銀行がいいのか」「銀行で何をしたいのか」ここの答えをしっかりと用意することが非常に重要です。

たとえ第一志望の企業は別にあり、面接の中で「本当に第一志望か」と何度問われても、志望度を高く見せることは内定を獲得するためには重要です。自ら選考を辞退して、第一志望の企業に落ちてしまったら本末転倒なので、戦略的に就活を乗り切るように頑張ってください。

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