元メガバンク面接官ならESをこう書く!!(みずほ銀行:2016新卒)

みずほ銀行 2016卒のES設問

  1. クラブ・サークルの名称、活動内容、役職名、所属人数
  2. 6ヶ月以上継続したアルバイト経験の有無
  3. 当グループを志望したきっかけ(具体的な出来事)〈200文字以内〉
  4. 当該コースを選択した理由〈100字以内〉
  5. これまでに一番力を入れて取り組んだ出来事〈30文字〉
  6.  その出来事について〈300文字以内〉
    ・いつ頃の出来事か
    ・得られた成果やそれに至る工夫
    ・苦労やそれを克服するための努力等
  7. 当グループ以外の受験予定先
  8. 資格試験等の受験状況について

設問解説

若干内容は異なりますが、例年通りって感じですね。「学生時代の経験」と「志望動機」の2本柱です。BankerのOB訪問イベントでいつも言ってることなので、そこを意識すれば特に問題はないでしょう。

設問1はそのまんまです。あまり変な役職書くなどチャレンジしない方がいいと思います。

設問2は無くても書きましょう。続けたことにしましょう。
資格勉強など代替するものがあれば堂々と「無し」です。
ただ、よほど自信が有る場合を除いては、なにかしら書いておきましょう。

設問3から本番ですね。ここのキモは設問4との順序を意識することです。すなわち。。。
設問3=なぜ金融なのか?
設問4=なぜ銀行なのか?
広い概念である「金融」からより焦点を絞った「銀行」に落とし込みます。しっかり理由に「ストーリー」=「実体験」を入れましょう。

設問5、6は典型的な「学生時代頑張ったこと」です。但し、そのまま書くのはレベルの低い就活生です。面接で聞かれることを意識して、「頑張ったこと」⇒「得られたこと」⇒「銀行で働くこととのリンク」と、このストーリーまで意識して書き上げましょう。面接では間違いなく聞かれます。絶対聞かれます!

設問7はSMBCとBTMUは書いておきましょう。問題は2行との差別化ですね。Bankerのイベントに来てればここの差別化は問題無いでしょう。
設問8もあれば程度で資格を書きましょう。正直、他の就活生と差別化する資格なんてなかなか無いので心配する必要はないでしょう。

みずほ銀行のESでは就活生Fさんから添削の依頼が来ていたので、一緒に見て行きましょう。

初めまして。いつもBankerのサイトを拝見させて頂いております。早慶上智レベルに通う就活生Fと申します。
私はみずほ銀行に行きたいと考えておりまして、お手数ですが添削をお願い出来ればと思います。よろしくお願いします。

【設問1】
名称:軟式野球サークル○○ 内容:軟式野球 役職:副キャプテン 人数:約50人規模

【設問2】
塾講師のアルバイト(約2年6ヶ月)

【設問3】
私が志望した理由は、金融業界は自分が商品となって勝負出来る業界であり、他の業界よりも自己成長が出来ると考えたからです。金融は無形商品です。お客様に必要とされる為には私とお客様との間に信頼関係が必要となります。私は塾講師のアルバイトでお客様である生徒とご両親との間に信頼関係を築く仕事をしてきました。この経験を活かして社会人でもお客様との信頼関係を築き、それが結果に繋がる仕事がしたいと考えています。(199文字)

【設問4】
私がオープンコースを志望したのは、法人営業を通じてお客様との信頼関係を築く仕事がしたいと考えるからです。融資等の業務を通じて、お客様のニーズに応え、経済の発展に貢献したいと考えております。(94文字)

【設問5】
ゼミとして初めて参加したビジネスコンテストです。

【設問6】
私のゼミはこれまでビジネスコンテストのようなイベントに参加したことがありませんでした。私は新しい取組がしたいと考え、ビジネスコンテストに参加する提案をしました。最初は皆、反対をしましたが説得をして参加をすることになりました。しかし、ビジネスプランを作るにあたり、お互いが主張し合い、意見がまとまらない事態になりました。私はお互いのアイデアを否定するのでなく、いかに活かすかを考え、一度各自のアイデアを交換するという提案をしました。この提案によりお互いのアイデアの良さをより学ぶことができ、アイデアもより良いものになっていきました。この結果、ビジネスコンテストでは準優秀賞を獲得することが出来ました。(299文字)

設問7,8は省略。

ポイントはここだ!!

設問1、2は割愛させて頂きます。

【設問3、4】

(1)話の起承転結とストーリーを意識しよう!

文字数制限がある中で難しいのですが、話の起承転結を意識することで、非常に読みやすくなります。ここでは…

起・・・金融業界の志望動機を分かり易く
承・・・なぜそう考えたのか?自分のストーリーを入れる
転・・・文字数制限がある為、ここでは省略。但し、実際の面接では苦労した経験などの転となるエピソードの準備も必要。結・・・ストーリーを踏まえて、だから私は金融業界を志望します。に繋げること。

設問4では文字数制限が100文字なので面接で聞かれることを前提に文章を書いておきましょう。
「経済発展に貢献したい」よく見ますが、なぜそう思うのか?と聞かれた時の返答が非常に難しいです。もっと実体験とリンクすることを想定して書きましょう。

(2)志望動機の軸が散らばらないようにする!

自己成長出来るから金融業界?
信頼関係を築く仕事がしたいから金融業界?
自分で勝負したいから金融業界?

これは元を正せば同じ意味です。 信頼を築く為には、自己成長が不可欠だし、自己成長することで自分で勝負出来る(よく見る「自分が商品」)わけだし、自分で勝負するから、他の人では得られない信頼関係を築くことが出来るかもしれないし。。。

ループして言葉遊びみたいですが、話の本質を理解していれば、根となる「軸」が見えてくるはず。「軸」ちゃんと一言で言えるようにしておきましょう。「軸」が決まれば同じ意味の言葉を何回も使うことないし、分かり易い文章に出来るはずです。

【設問5,6】

(1)「自分が自分が・・・」色を出しすぎない。

面接官をしていて、よく聞くのが「私が提案しました。」「私がやりました。」「ワタシガ・・・ワタシガ・・・」
確かに主体性を持って動くのは大事です。但し、その色を出し過ぎると自己主張の強い人間だなと思われる可能性もあります。もちろん「自分がやりました」って胸を張れる経験があれば言うべきですが、そこまで大きな経験で無ければ主張しすぎない方がいいでしょう。

銀行はチームで仕事をします。担当者が分からないことは本部と協力し、チームとしてお客様のニーズに応えます。このことを説明会、OB訪問などで話を聞き、理解していれば、チームとしての活動で話をした方が良い場合もあります。
まずはいろんな銀行員の話を聞きましょう。そして、自分の「ストーリー」どうリンクさせるか考えましょう!最悪教えてもらいましょう。

ポイントを踏まえて元面接官ならこう書く!!

【設問3】
私が志望した理由は目に見えない商品、すなわち自分自身が商品となる、金融業界で働きたいからです。私は塾講師のアルバイトを通じて私自身が商品となり、人に喜ばれる嬉しさを経験しました。塾のカリキュラムそのものは同じですが、授業に私なりの工夫をすることで、生徒の学力向上に繋がりました。その結果、生徒とご両親に喜んで頂けました。この経験から、私らしさが相手の喜びに繋がる金融業界を志望します。(192文字)

【設問4】
オープンコースは他のコースに比べ銀行員として幅広い経験が得られると考えたからです。様々な経験を通じ銀行員としての引出しを広く持つことで、よりお客様のニーズに適切に応えることが出来ると考えています。(98文字)

【設問5】
ゼミで参加したビジネスコンテストにおいて準優秀賞を獲得

【設問6】
私が一番力を入れて取り組んだ出来事は大学3年時のゼミによるビジネスコンテスト参加です。ここで学んだことは「良いチーム作りは個人を活かすことにある」ということです。当初はお互いがアイデアを否定し、意見がまとまらない状況でした。これではチームとして良いアイデアは生まれないと考え、一度取り組み方を変えました。自分のアイデアと相手のアイデアを交換し、互いの良さを探すというものです。この取り組みにより、当初見えていなかった相手の良さ、自分との共通点が見えてきました。個人を活かしながら、チームに反映させ、より良いものを生む。その結果、参加ゼミ数30の中、準優秀賞を獲得することが出来ました。(292文字)

【総論】

ESの質問は「面接になった時にどう質問されるか」「学生の回答に対して面接官はどう切り返すか」を想定し、逆算的に作りましょう。あくまでも本番は面接です。面接をいかに優位に進めるかを考えながら、文章、書き方、言い回しを考えます。本文を読むだけでは分からない、自分の実体験をどう活かせばいいか分からない、コツを知りたい方は一度、OB訪問イベントに来てみて下さいね。

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