面接の評価って?
面接の情報ってあまり外には出ないですが、皆さんは面接ってどういうところを見ているかご存知ですか?
これは業界、会社、職種によっても様々で本当に答えはありません。時代の流れや社会の環境によっても毎年変化していきます。すべての企業が採用というもののやり方を常に模索していますし、新卒採用、中途採用ともにどういう風な人を採用すれば企業で活躍してくれるのか、人事部の頭を悩ませています。
多くの学生さんは優秀だったら内定が取れると思っていますが、そんなことはありません。優秀の定義が何かは企業によっても違うのです。別に頭のいい人だけ取れば会社が上手く回るのなら、本当に学歴重視で東大から順番に採用していけばいいのですから。
東大生ばかりだから会社が上手く回るということはないので、企業の人事としては営業のできる人も、戦略を練ることのできる人も、経理のできる人、法務の知識のある人、クリエイティブな人、それこそ容姿が綺麗で企業イメージをあげられる広報の人まで色んな人が欲しいんです。
あなたが企業の人事を引きつける強みはなんでしょうか?
Googleの評価基準
優秀な人がよく集まるとされているGoogleの評価基準とかは有名ですね。面接でも非常に時間をかけることでも有名です。
Googleの採用の5つの条件
- 愉快なことを楽しむ
- ある程度の謙虚さを備えている
- きわめて誠実である
- 曖昧さを楽しむ余裕がある
- 人生で勇気のいる、または興味深い道を進んできたという証拠を手にしている
細かいところはわからないですが、ざっくりこんな感じの条件に沿った質問を用意して、定量的に点数をつけていくみたいですね。これはGoogleに関わらずどの企業も似たようなもので、面接して項目ごとに点数をつけて点数の採用基準を設けて採用をしています。企業ってこんな感じで採用をしているんですね。就活生のみなさんもただ面接官と雑談して、「こんなんで何を見ているんだろう?」と思いがちですが実際はちゃんと面接の中で評価をつけられているんですよ。気をつけてくださいね。笑
就活の評価基準
細かく教えるとキリがないので、ざっくり就活のでどうやって評価しているのかを教えます。私もメガバンクでの採用と多くの企業の人事の方々と話してきた結果、ざっくりこの8つの項目で評価をつけている企業が大半です。ここに意識しながら面接に取り組むことを意識しましょうね。
実績・スペック
学生時代に何を成し遂げてきたか?長く続けてきたこと、一位になった経験など。実績を残せるほどなにかに頑張れる学生は社会人になってからも負けず嫌いで仕事でも活躍できるイメージが持ちやすい。
言葉遣い
最低限のマナーや言葉遣いなど。社会人として最低限の振る舞い・言葉遣いができなければ、新人教育でそこの矯正から始めなくてはならず、加点対象というよりは減点対象になりやすい項目。
タフさ
体力的に健康で、精神的にタフか。入社して3年以内に辞められると新人教育でかけた費用も企業側としては回収できないことが多いため、心身ともに健康な人を好む。能力は高いが、少し根性がなさそうだと思うと企業側では圧迫面接などをして、就活生を試したりもしている。
外見
見た目の良さと、清潔感。見た目の良さはどんな仕事をしても武器になります。また年配の面接官ほど清潔感を意識することがあり、シャツの襟元や袖口の汚れが目立っているというだけで落としている方もいました。
学歴
最近でこそ学歴差別はしないという企業も増えてきましたが、学歴を未だに評価する企業はものすごく多いです。というかまずこれで足切りをします。大企業になると何万人という学生からのエントリーがあるので、学歴で足切りをしないとほとんどの企業の採用活動は効率よく回らないんです。中途採用でも同じです。
志望度
志望度の低い方に内定を出す企業はありません。あなたが相当優秀であれば別ですが。特に面接の最終フェーズに入った時には、志望度の高い方を優先的に内定を出します。なので死ぬ気で内定が欲しいなら常に第一志望と言いましょう。
企業カラー
企業によって採用の条件は違います。Googleのように採用条件を出している企業や、社訓や企業理念を大切にして採用をしている企業など、絶対にこだわるポイントというのは様々です。ここの項目に関しては難しいですが、みなさんに意識して欲しいのは採用テーマです。ほとんどの企業は毎年採用テーマを決めて採用活動をしています。
メガバンク2016採用テーマ
三菱東京UFJ:偉業への挑戦
三井住友:君ならではを、世界へ
みずほ:Building the future with you
こんな感じですね。採用テーマというのは前年の採用課題や企業の経営課題、企業の進む方向などをものすごく考えて、人事部が毎年決めていたり、毎年同じワードで打ち出して企業文化を大切にしながら採用をしているんです。ここが実は採用で見ているポイントの一部でもあるわけなんです。
ロジック
面接では大きく分けると、「学生時代にやってきたこと」と「志望理由」しか聞かれません。ここにロジックを通すことが非常に大事です。学生が勘違いしているのは、「学生時代にやってきたこと」と「志望理由」が一致しないんです。こういうことをやってきて、私はこういう風に考えているから御社でこうやって働きたいんです。ということをしっかりとロジックを通して話せないとなかなか大企業から内定を取るのは難しいかもしれないですね。
メガバンクの評価方法を教えちゃいます!!
メガバンクではどうやって評価をつけているのか。
SMBC
昨年のSMBCの面接では、以下の5項目で点数をつけられていました。
- 実績1(学生時代になにをやってきたか)
- 実績2(上と同じ)
- 人物(キャラクター)
- 志望動機(志望動機にロジックが通っているか)
- 志望度(志望度)
各項目3点満点で評価され(15点満点)、11点未満の点数がつくと次の面接では呼ばれないという感じだったそうです。総合職であればリクルーターを5-10回ぐらい、人事面談が2-3回ありますので、ここを全部12点以上取りに行くということですね。
SMBCでは基本的には面接官は悩んだら「一緒に働きたいと思う学生を選ぶ」方針なので、一緒に働きたいと思ってもらえるように明るく頑張りましょう。
UFJ
三菱東京UFJは、点数化はしていないそうです。
しかし、現役の人事部の採用担当に聞いたところ、見ているポイントはSMBCと変わらないそうです。しっかりと軸を通して挑むことが大事です。面接は総合職は一番最短で内定が出るまでに7回あって、多い人だと12回ぐらいあります。最初は社員の方達が面接で、役職のついてる人が2-3人がOKと言った時点で人事面談に進めます。
三菱東京UFJは「バカは取らない」という方針があるそうで、どんなにスポーツができたり、面白い実績があったりしても、バカだと感じたら採用しないようです。みなさんもバカだと思われないように気をつけましょう。
みずほ
みずほに関しては情報がないのですが、セミナーの参加回数はしっかりと数えていて、3行の中では志望度を重視しているような気がします。面接は5-10回ぐらい。基本的に社員の方達と人事が面接官をやっています。SMBCとUFJを通過できる方であれば、みずほは受かりやすいと思いますので是非頑張ってください。