銀行を飛び出した人 vol.5

Tom

年齢:20代

出身大学:超難関国立大学

出身銀行:メガバンク

銀行員時代について


Banker:銀行員時代はどんな仕事をしていたんですか?
Tomさん:一年ちょっとで辞めたのでたいした仕事はしていないです。システムを使った企業の財務状況の分析小切手や現金などのお客さんとの受け渡しなどですね。
Banker:一年ちょっとで辞めてしまったんですね。早いですね!!?メガバンクの離職率に関しても気になるところですが、同期の中でもTomさんが退職したのは早い方ですか?
Tomさん:早い方ではあるとは思いますが、全然一番ではないですね。1年以内に辞めてしまう人もそこそこいますので。でも離職率でいうと総合職は思ってる以上にやめる人は少ないような気がします。肌感覚ですが、5年で3割ぐらいが辞めるっていうイメージですかねー。もちろん一般職の方を含めるともっと高いとは思いますが。
Banker:へぇー。3年で半分ぐらい辞めてしまうのかと思ったんですが、さすがにそこまでではないんですね(笑)なんで皆さん意外と辞めないんですかね?
Tomさん:

やりがいとか感じている人ももちろんいるとは思いますが、銀行同期の友人達を見ると心身共にかなり疲弊してますね。どちらかというと辞めたいけど、銀行にいれば世間体も良いし、給料も上がっていくし、辞めれないという人の方が多いような気がします。

Banker:  なるほど、金融業界以外に転職すれば給与水準が落ちちゃいますもんね。たしかにそれはそれで問題ですね(笑)

そもそもMuscleさんはなんで銀行に入ろうと思ったんですか?

Tomさん:就職活動をしていた頃は深く考えず安定している(と当時考えていた)企業ばかり受けました。銀行からしか内定をもらえなかったし、内定の時期も銀行は早いのでそのままそこに就職したっていう感じです。

銀行員を辞めてから


Banker:Muscleさんはどちらかというと銀行はミスマッチだったようですが、退職を決めた理由はなんだったんですか?
Tomさん:

二人目の部長に代わったとたん部署の雰囲気が急激に悪化しました。仕事量が一気に増え、会社が認めている時間をはるかに上回る残業が常態化したんですよ。このことに加えて、もともとあまり良いとは思っていなかった職場の雰囲気や古い銀行の体質などが積もり積もって体調を崩してしまい、しばらく会社を休みました。休業中に将来の事を考えた結果、このままここで働き続けても良いことはないと思い退職しました。

Banker:うわーーーー!!壮絶なやつですね。噂に聞くやつですね。

それ退職した瞬間とか嬉しかったんじゃないですか?

Tomさん:

最終日の業務を終えた後に、オフィスのある建物を出た瞬間に肩の重荷が下りた感覚は今でも忘れられません(笑)

Banker:Tomさんはその後はなにをされているんですか?
Tomさん:

学問の道に進むことに決めて大学院に進学しました。学部時代で学んだこととは違う分野を勉強したかったのでその基礎を学ぶための修士課程に入りなおし、その後は別の大学の博士課程に入りなおして勉強・研究をしています。

Banker:学問!?たしかにTOmさんの経歴拝見すると学歴とか色々なものが普通の人と違いますもんね。経歴モンスターですね(笑)

銀行に入ったメリット・デメリットってありますか?

Tomさん:良かったことは、何人か良い友人ができたことです。悪かったことはそれ以外ほぼすべてです!!ただ僕の場合部署が悪かったというのが大きいと思います。中には良い雰囲気の部署もあるそうです。

銀行の就活について


Banker:Tomさんは学生時代はなにをしていたんですか?やっぱり勉強一筋ですか?
Tomさん:

勉強一筋ではないですね。授業をサボることは少なかったのですが、授業中に寝てしまうことも多かったです。かと思えば、卒業に必要な単位は3年でとり終えたりと、要領は良かったのかもしれません。部活に関してはかなり熱心に打ち込み、全国大会で入賞するレベルにまで上達しました。

Banker:全国大会!!!?半端ないですね。頭脳だけじゃないんですね。。。私は学生時代なにをしていたんでしょう。。
就活生のために銀行に入るコツみたいなものもあれば教えていただいて良いですか?
Tomさん:

僕が働いていた銀行に限った話ではありますが、正直言って先輩社員とのコネが大きいです。東大京大・早慶ぐらいの学歴であると大分有利です。ただそれだけでやっとスタート地点に立つことができるというだけです。ウェブテストの点数が悪いとすぐに選考から外されてしまいますし、あまりコネの強くない場合は、これもまた選考から外されます。ベタですが、素直に、元気良く振舞うことが重要ですね。部活やサークル活動に真剣に取り組んできた場合は、面接で下手に就職活動っぽいきれいごとを話すよりは、それらの課外活動に関して熱弁したほうがポイントが高いかもしれません。

Banker:コネですか。まぁどこの企業でも正直それはありますよね。メガバンクぐらいになってくると大学の構成比で言えば、東大京大早慶がかなりの割合を占めていますしね。

最後に銀行に入りたい就活生へ一言お願いします。

Tomさん:僕の二の舞にはなってほしくないと思います。大手、安定性などにこだわらず、具体的な仕事内容が本当におもしろそう、やりがいがありそうだと思う仕事に就いてください。それと、経営者と直接長時間話したからでもない限り、「人で選ぶ」なんて事はしないでください。就職活動中にあった人々と働けるとは限りませんし、そもそも人は他人のことをそう簡単に判断できません。
Banker:これは間違いないですね。適当に就職活動をするとえらいこっちゃになります。特に学生に有りがち企業名とかで選ぶのもあまりオススメはしません。是非みなさんは最高の仕事選びをしてくださいね。

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