銀行を飛び出した人 vol.4

Cheki

年齢:20代

出身大学:難関私立クラス

出身銀行:メガバンク

銀行員時代について


Banker:銀行員時代はどんな仕事をしていたんですか?
Chekiさん:

最初の2年間は営業やりたくなかったけど法人営業をしていました。年商10~300億円くらいの中堅企業や国立大学、県、市、病院など幅広い業界を担当。毎日経理の方や社長さんに営業しにいって、辛かったんですけど、今となってはすごくいい経験です。中小企業の社長さんと一緒にテレビをみながら、政治や経済の話をしたのは貴重な経験ですね。

Banker:やっぱりみんなメガバンクの総合職の方は、女性でも法人営業なんですねー。Chekiさんはゴリゴリの営業って感じが全くしないですもんね。営業のあとは何をしてたんですか?
Chekiさん:3年目に念願の国際部門の審査部に異動して、海外クレジットの審査を担当してました。国際部門の中でも一番英語を使うチームに配属され、会議も電話もメールも稟議書も全て英語。毎週TV会議でロンドンにいる現地スタッフとクレジットとかについてディスカッションとかもしてました。カントリーリスクとかも考えながらこなす仕事です。
Banker:えーと、、、、ちょっと急に英語で話されても理解できないです(笑)イメージ的には海外での金融案件について、Chekiさんが銀行にとってのリスクとかを考えながらその案件を実行していいかどうか判断するってことですよね?いわゆる審査役っていうやつですね?
Chekiさん:

ざっくりそういうことですね(笑)国内の案件だと1-10億円単位の案件が多いんですが、海外の案件はとにかく金額が大きくてUSD100M(ざっくり120億円)とかの案件は普通で、扱った案件で一番大きかったのはUSD5,000M(ざっくり6000億円)の案件です。当時はお金の感覚狂ってましたね。

って凄いことやっているんですけど、実際は審査部なので、毎日営業店の担当者と議論したり、部内の調整をしたりする毎日。オフィスにずっといて、モグラたたきのようにひたすら案件をさばいていく日々でした。

Banker:  それはお金の感覚が狂いますね。Chekiさんと付き合う男性の方は最低でも資産100億円ぐらいないと審査してくれないってことですね(笑)こわいこわい。

そもそもChekiさんはなんで銀行に入ろうと思ったんですか?

Chekiさん:学生の時考えていたのは

物を売る仕事(メーカー)に全く興味がわかなくて、海外に住んでいた経験もあったので、漠然とですけど日系企業の世界進出の架け橋的な仕事がしたかったっていうのもあります。まぁあとは安定していて給料も良かったですしね(笑)

銀行員を辞めてから


Banker:Chekiさんは銀行で5年間以上働いて最近退職されたそうですが、何でこのタイミングで退職されたんですか?
Chekiさん:

贅沢なことに入社3年目にしてある程度やりたい仕事ができて、金融という仕事も好きで、能力的にも役員とかからも頼られるようになってきて順風満帆なはずだったんですが、でも時間が経つにつれてなぜか焦燥感にかられるようになってしまったんですよね。

色々考えた結果、年功序列の縦社会の環境ではなくて、もっと自分で考えて、行動して、色んな失敗をしながら自分で成果をあげられる能力を身につけたいと思って、今は教育業界で新しいチャレンジをしています。

Banker:Chekiさん熱いですねー!!日系の金融業界はどうしても年功序列の文化がありますからね。金融から教育の業界に移ったきっかけとかも伺っていいですか?
Chekiさん:

退職する1年前に、情報収集の為にネットサーフィンをしていたのですが、ある会社のHPをみて心がときめいたんですね。「あ、この社長と働きたい」「こんな仕事がしたい」と心の底から思えて、ワクワクして眠れなかったんです。。。で、幸運なことに今はその会社で働いています。

Banker:そんなところに新しい出会いがあるんですね。やはりネットサーフィンは大事ですね(笑)

銀行時代を振り返って、銀行に入ったメリットとかデメリットってありますか?

Chekiさん:

良かったことは、素敵な先輩や同期にたくさん出会えたことです。皆にはすごい助けられたし優秀で尊敬もしています。あとは役員の上司にも死ぬほど忙しいのに私の人生について相談にのってもらえて、最後には「海外の大学院にいきたければいつでも推薦状をかいてあげるよ」とまで言ってもらえ。仕事の面では大変なこともたくさんあったけど、最終的には人にはすごい恵まれていたなと思います。。

悪かったことは、ルールや過去の事例、上の人の意見を意識するマインドが身についてしまったことですかね。新しいことにチャレンジすることに少しビビっちゃいます(笑)

Banker:なるほどー。ってか全然関係ないんですが、Chekiさんって銀行員の時からそんなに髪の毛茶髪に染めてるんですか!?それって良いんですか?
Chekiさん:髪ですか(笑)意外といまは銀行員も茶髪の女性多いですよ。窓口の子とかでも最近は少し茶色い子もいます。私は夏に少し明るくしすぎちゃいました(笑)

銀行の就活について


Banker:Chekiさんは学生時代はなにをしていたんですか?
Chekiさん:

普通の学生だったんですけどとにかく忙しくしていました。勉強も忙しかったし、部活の部長でもあったし、他の運動系のサークルにも所属していたり、週末は家庭教師をしたり、平日の夜は弁護士事務所の秘書をしたり。

Banker:銀行員になる方は学生時代も色々やっている方が多い印象ですねー。海外に住んでいたのは大学時代ですか?
Chekiさん:

海外に住んでいたのは、小学校の低学年と、高校の時です。親の仕事の関係で。

Banker:良いですねー。Chekiさんと話していても海外オーラ全開ですもんね。

銀行に入るコツみたいなものってなにかありますか?

Chekiさん:

外資と内資でずいぶん判断基準が違うと思うけど、内資だったらある程度の能力+入りたいという強い気持ち (+ちょっとやそっとのことではめげない強い心を持っていると全面的にアピールできれば尚良いかなと)。

あとは、お見合いと一緒なので、雰囲気が合わなければいくら能力があっても入れないと思うので、就活の50%は「縁」だと思います。

Banker:就活はお見合いとか恋愛と一緒だとよく言われますもんね。熱い気持ちと縁で銀行内定も良い男もGet出来るっていうことですね。

時間なのでなにか最後に就活をしている学生に一言もらってもいいですか?

Chekiさん:自分にいつも言い聞かせているSteve Jobsのスピーチです。

The only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle.

Banker:  わからない人はgoogleで翻訳調べましょう。私は今から調べます(笑)Chekiさん、本日はありがとうございました。是非銀行でバリバリのキャリアを歩みたい女性は参考にしてください。

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