個人部門(リテール)の仕事とは

個人部門(リテール)って?


個人部門の仕事は主に個人のお客様を相手にします。

銀行ではリテール営業とも言われます。

地方銀行では、個人も法人も関係なく、自分の担当地域で両方のお客様を持つ事も珍しく無いです。

そもそも銀行員は、法人と個人は分け隔てなく担当していたそうです。

しかし、近年の銀行業務は、海外との取引やM&Aなど複雑な業務も増えてきており、

法人のお客様に求められることと、個人のお客様に求められることが違って来たため、

特に都市銀行などでは法人部門と個人部門を分けているのです。

個人部門の仕事


個人部門の仕事は細かく言うと、個人営業、商品開発や企画部門等幅は広いのですが、

ここでは個人の営業だけをとりあげます。

個人営業はその名の通り、個人のお客様を担当します。

個人のお客様の住宅ローンやアパートローンなどの融資のほか、お金をいっぱい持っている方には

運用や保険の提案などをして、お客様の資産形成のお手伝いをします。

皆さんには銀行の担当者ってついていますか?

さすがについてないですよね。

でもみなさんの両親や祖父母には銀行の担当の方がついていることがあると思います。

今後の人生において、

家を買う時、結婚して保険に入るとき、子どもの教育資金を貯めるときや、

将来子ども達にお金を残す時、そんなときに相談してもらえるような関係を築く仕事です。

お客様によっては、何億とか何十億とか資産を持っている人がいます。

想像つかないかもしれませんが、実際に銀行のお客さんだと島とかビルとかを持っている人もいます。

そういうグレードの高い人達にも金融商品とかを提案していかなくてはいけない仕事なので

非常に責任が伴う仕事です。

法人部門と比べて規模が小さくて地味なの?


規模が小さいというイメージを持つ方もいますが、今、日本の銀行は個人部門に力を入れています。

2014年の12月にはシティバンクの個人部門を三井住友銀行が買収したことが発表されましたね。

売却額は約400億円です。

400億円払っても元が取れると思っているから買っているのです。

野村総合研究所の推計によると、

金融資産5億円以上の富裕者マーケットの規模は、2011年時点で約55万世帯、約44兆円もあるそうです。

この大半を高齢者が持っていると思われるので、そこにチャンスがあるわけです。

また、中小企業の経営者が高齢になってきていることもあり、

どの銀行も事業承継などの案件獲得に躍起になっています。

事業承継には法人の目線と、会社オーナー様の個人資産を考えて戦略を練らなければいけないため、

法人部門と個人部門は連携しながらサービス提供していくことが求められています。

ノルマって厳しいの?証券会社と保険会社とどっちが良いの?


ノルマって厳しいのという質問もよく受けるので説明します。

ノルマというものはどこの企業でも大して変わりません。

普通にやってれば、目標の100%近い数字までは行きます。

そして踏ん張れば、100%を越えます。あとは運です。

そんなものだと誰もが思っています。

日本の銀行では悪い事さえやらなければクビは切られませんので、ノルマの事は考えなくて良いです。

でも一応支店によってはみんなの達成状況を紙で張り出される事もあるみたいです。

私も貼られているのを何度か見た事があります。

証券会社だと数時間単位で、現在の売上が一人一人何度も状況確認されます。

しかし、証券会社の営業は利益を上げた分だけ自分の懐にもボーナスとして返ってきます。

保険会社も似たようなところがあります。

ノルマを達成すればしただけボーナスで返ってきます。

私の知り合いの方は20代でも年収1,000万円超えている方や3-4,000万円超えている方もいます。

銀行員は年功序列ですからね。

なにを求めるのかが大事です。

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